ビジュアル英文解釈 (Part2) (伊藤和夫)で英文解釈を学ぶ
ビジュアル英文解釈 (Part2) (駿台レクチャーシリーズ)
- 作者: 伊藤和夫
- 出版社/メーカー: 駿台文庫
- 発売日: 1994/08/01
- メディア: 単行本
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伊藤和夫のビジュアル英文解釈 (Part2) は『英文解釈教室』を少し簡単にした…どころではないようである英文解釈参考書。
『ビジュアル英文解釈』における転換とは、つきつめて言えば、次の点にあった。
1. 「体系」を隠すこと
2. 「構造」よりも「流れ」を重視すること
3. 「現場性」の取り込み
……(中略)……
したがって、自己主張としての「体系」は、教える側がプログラムとして隠し持っているだけで十分なのであって、読者の方は、体系の順序によってではなく、実際に出会う英文にぴったりより沿って学ぶべきなのである。そのような考えの下に、『ビジュアル英文解釈』は書かれている。
伊藤先生は、『英文解釈教室』の不十分さについて自らこう指摘している。
「... この本のより根本的な欠陥は、言語が面ではなく線であることをその本質とすると言っても、それは眼前に全体が展開している静止した線ではなく、時間の線上で次々に現れては消えてゆく、方向を持った動的な線であることの自覚が足りなかった点にあると思う。」(『現代英語教育』1993年9月号「受験の英語時評」p.29)
もちろん、『英文解釈教室』にも、「線上を流れゆく思考」への着目は萌芽的に現れてはいる。例えば、To master English ... と始まった英文を読む時の、思考の流れ方の説明や、The house stands ... とIn the house stands ... という始まり方の違いへの着目は、それを表している。しかし、『英文解釈教室』ではまだ、構文を統一的・体系的に説明しようとする「本質」重視の姿勢がまさってしまって、読むことに密着した「思考の流れ」を捉える「現象の文法」の可能性が抑圧されている。『ビジュアル英文解釈』は、この「構造から流れへ」「本質から現象へ」という転換を明確にする作業でもあったのである。
――二つの頂点―『英文解釈教室』と『ビジュアル英文解釈』『予備校の英語―伊藤和夫という小宇宙―(入不/山口大学助教授・哲学) 乃依
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