英文解釈教室(伊藤和夫)で英文解釈を学ぶ
- 作者: 伊藤和夫
- 出版社/メーカー: 研究社出版
- 発売日: 1997/06
- メディア: 単行本
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英文解釈教室の到達点――まずは使用に前提とされる英語レベル
伊藤和夫の『英文解釈教室』は、「テスト対策なしで英検2級に受かる程度の英語学習者なら普通に使用可能」な上級英文解釈学習参考書。大学受験英語参考書の最難関の一つであり、最上級レベルの英文解釈参考書であることに間違いない。
英文解釈教室の使われ方――現実問題、誰が使っているのか?
洋書ペーパーバックや原書、TIME, The Economist などの上級英語雑誌も読むつもりの人―多くは大学生以上の英語学習者となるのだろう―ならば、伊藤和夫程度の(英文法に根ざした)英文解析力が、英語リーディング技術の大前提として必要とされるのだと思われる。
伊藤和夫の英語学習参考書の使い方
大学受験英語レベルの英文解釈力ならば、伊藤和夫の『ビジュアル英文解釈』でも十分なのかもしれない*1が、伊藤和夫の『英文解釈教室』まで修得できれば、「英文解釈できない英文はない」と思っても問題ない。
伊藤和夫の直読直解――到達点などではなく、ここが始まりなのだ
学校英語レベルの英語力を完全習得する決め手となる上級英文解釈書としてだけではなく、英語を使いこなすための上級英文解釈学習書として、伊藤和夫の直読直解法を『英文解釈教室』で是非とも修得して欲しい。
逆に言えば、伊藤和夫は高校の英文法書に書かれているものを全て使って英文解釈をしている。
文法書に書かれているのは、「このように解釈することができる」という「英文読解可能性」の「フラットな網羅」だが、伊藤和夫の英文解釈教室に書かれているものは「この英語構文ならばこのように解釈するのが妥当である」という「英文読解可能性の中から最も妥当な道筋を辿る」ための「方法論」だ。
伊藤和夫の英文解釈教室・英語長文読解教室などで英語リーディング力を適当に極める
本家の「英語蝶人塾@Sacred Journey」では、英語を適当に極めるために使える正当な英語学習教材を比較紹介しています。
主に――
- 上級大学受験英語レベル〜TOEFL・TOEIC・英検1級レベルのオススメ英文解釈参考書
- 英検2級〜英検1級・TOEFL・TOEICなどで使える15000語レベルのボキャビル教材として使えるオススメ英単語帳
- 語彙レベル10000語以上の語義が定義してある多読ボキャビル洋書PB
- 英文読解や英作に応用できる談話文法書や冠詞の使い方から考える英語の世界観の解説書
――などのオススメ上級英語教材を紹介。英語上級者…というか、普通に英語のペーパーバックを原書で楽しむことを目指して英語を勉強するのならば、きっと役に立ってくれるのではないかと思います。適当に取捨選択してください。
伊藤和夫『英文解釈教室』レベルの直読直解釈による英文リーディング対策・上級英文解釈参考書の紹介
*1:むしろ、伊藤和夫の英文解釈教室レベルは明かにオーバーワーク。大学受験生なら、『英文解釈教室』よりも易しい伊藤和夫『テーマ別 英文読解教室』などでも、十分すぎる英文解釈力が手に入るのだろう。しかし、おそらくは、受験対策として伊藤和夫を使う時代は終わったのかもしれない。