『英検プラス単熟語1級―文で覚える』(英検一級対策参考書)

「文脈で覚える」というコンセプトの英単語帳である『英検プラス単熟語1級―文で覚える』は、英検一級を受験しない人でも、分野別レベルの英単語を覚えるのに役立つとは思う。「文で覚える」とはいっても、洋書語彙集である"Word Power Made Easy"/"Merriam-Webster’s Vocabulary Builder"のような語源トリビアをふむふむと読み進める系ではなく、"Word Smart シリーズ"のようにボケ倒したギャグ例文のインスピレーションで記憶に刻む系でもないフツーのZ会『速読英単語』のようなかんじである。もしくはTOEFLの分野別単語帳の合冊版のような雰囲気。

英検プラス単熟語1級―文で覚える (旺文社英検書)

英検プラス単熟語1級―文で覚える (旺文社英検書)

英検1級・TOEFLTOEIC・SATレベルの英単語15000語彙を文脈と多読で総復習

英検1級レベルの単語を暗記しようと考えている人なのだろうから、英文解釈なら伊藤和夫ぐらいは習得しているだろうし、ロイヤル英文法ぐらいだって通読してるだろうけど……。

コト語彙に関しては「『文章』で覚える」のが好きだからって、たとえ談話文法を駆使しつつ時事英語を英字新聞で多読してても『Wizard of Oz Vocabulary Builder』のようなPenguin Readersシリーズを下方に突き抜けて逆に語彙難度を意図的に上げている小説は奇矯すぎて撃沈決定!

というわけなので、イッチーの英単語帳とかでボキャビル病を拗らす前に、以下の古典小説に単語定義を追加しただけの洋書ペーパーバックシリーズを読み進めるのがおすすめです。